米国のピッツバーグ国際空港(PIT)に行けば

米国のピッツバーグ国際空港(PIT)に行けば、旅客機に乗らなくても運輸保安局(TSA)の検査を待つ列に並べるようになる。有名シェフ、マイケル・サイモン氏の名を冠したレストランで食事をするため、検査を受ける。

PITでは試験的プログラムとして、搭乗予定がない人でも9月5日から保安検査場の先まで進めるようになる。決められたカウンターで免許証かパスポートを提示すれば、「マイPITパス」をもらえる。これを持って、旅行者と同じようにTSAの検査場に進む。搭乗拒否リストに掲載されている人物に、パスは付与されない。

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2001年9月11日の米同時多発テロ後では初めて、例えば飛行機に乗り込む子供の見送りにきた親が搭乗ゲートで旅立ちを見届けることができるようになる。PITを監督するアレゲニー郡空港局の責任者クリスティーナ・キャソティス氏によれば、このプログラムは誰でも搭乗ゲートでまで行けた「9・11」前の「古き良き時代への回帰」を意味する。

9・11後は保安検査の強化を含め、多くの変化があった。USエアウェイズの主要ハブ空港として建設されたPITだが、今は「出発地・目的地の空港」となっており、乗り継ぎではほとんど利用されなくなった。

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ハブ空港だった歴史が、PITの「センター・コア」の充実ぶりを説明してくれる。ここにはフルラやブルックスブラザーズ、ヒューゴボスなど100余りの小売店が入居し、カーネギー科学センターの小さなミュージアムさえある。

9・11までPITは地元民がちょっと集まるのに人気の場所だった。「25年前にこの空港が出来たときのことを覚えている人は多い。金曜の夜にディナーを楽しむため、ここに来ることができた。誰もが気に入っていた」とキャソティス氏は振り返る。だが、TSAはセキュリティー基準を厳しくし、搭乗客以外は歓迎されなくなった。同空港から旅客機に搭乗した人は01年には990万人だったが、16年には390万人と61%減った。

新規プログラムは当面、月曜日から金曜日まで午前9時-午後5時の運用となる。TSAのマイケル・イングランド報道官は、PITでうまくいけば他の空港でも同様のプログラムを求める動きが出るのは想像に難くないが、現時点では全米的な取り組みではないとしている。